令和元年。
人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ
本日から時代は令和です。
普段の生活では西暦ばかり使っていますが、元号が変わると気が引き締まりますね。
昭和→平成→令和と生きてきましたが、生きているうちにおそらくあと1回は改元を経験するでしょう。憲政史上初の生前退位を経て、今後もこれがスタンダードになると考えると、約30~40年周期で改元されていくのでしょう。
私は生前退位には賛成です。天皇だって人の子。人生の大半を国のために捧げて来たのだから、最後くらい自分の人生を楽しむ時間が許されたって良いと思います。
「令和」の出典は「万葉集」巻五の一文からだそうで、
時に、初春の令月にして、気淑く(きよく)風和ぎ(かぜやわらぎ)、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫す(かおらす)。
現代日本語に訳すと、
時は初春の令月(何事をするにも良き月)、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉(おしろい)で装うように花開き、蘭は身を飾る衣に纏う(まとう)香のように薫らせる。
美しいですね。
248番目の元号にして初めて、漢書ではなく国書からの出典となったようです。
「人々が美しく心を寄せ合う」、なかなか難しいことですが、決して不可能なことではないですよね。人として、日本人として、新元号に込められた想いを理解して本日から歩んでいきたいと思います。